女の子は眠っている時が一番美しい

 



薄暗い部屋で響く`かちゃかちゃ´という音

この部屋でサソリは先ほどから同じ動作を繰り返していた。


「まぁこんなものだろう」


ある程度作業が終ったのだろう。彼は傀儡を置き立ち上がり、部屋から出て下の階にあるリビングへと向った。

リビングからは外から入り込む光が漏れていた。

この場所はアジト内でも一番明るい部屋だ。


「なんだもうこんな時間だったのか…」


壁にある時計に目を向けるが、彼の興味は既にその向こう側にいる者へと移っていた。


「オイ。こんな所で何寝てやがる」


サソリは声をかけるが彼女はこれっぽちも起きる気配がない。


大方窓から外でも眺めている内に眠ってしまったのだろう。


そんな事を思いながらサソリはの横に座った。

床には彼女の長い髪が流れる様に広がって、日の光が当たりキラキラと輝いていた。

彼はおもむろに彼女の髪を手に取った。


眠っていると随分印象が違うな…

普段からのコイツとは思わない位綺麗だと思う。

嗚呼…これを一瞬の美しさとでも言うのだろうか。


暫くの間の髪を弄っていたサソリを急に睡魔が襲った。


このまま眠るのも悪くない


ギリギリの意識の中でサソリは目を閉じた。



「んっ……よく寝た」


あれ?どうして赤い髪が目の前に?

ってこれサソリじゃない!


はゆっくりと身体を起こし、まじまじと彼を見た。


「ホント綺麗な顔してる」


普段の悪人面はどこへ行ったのかと問いかけたくなる。

そしてよく見るとなぜか彼の手に自分の髪が持たれていた。


「私の寝顔見られた…」


でも…代わりにとても好いものを見れたから良しとしよう



それはつかの間の幸せ



☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆

こちらの品は「開物成務」の丈野屋東様にお誕生日記念として差し上げました。
東様とは暁好き仲間なのでございます!

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07.07.18