その理由は
「ありがとう」
そう言って笑った彼女の笑顔・・・
まるで子供の様な無邪気な笑顔だった
それでも少し表情が曇っていたとも思った
「さて、服をどうするか・・・」
男用となると一番小さなのが・・・僕のか
・・・深く考えない事にしよう
一応もう一回り大きいのを持っていくか
それと包帯もかな?あと変装用の鬘にピンやゴムなど思いつく限りの物を集めた
荷物を袋に詰めている時だった
「あれ?イオス隊長じゃありませんか」
振り返るとそこには自分の隊員がいた
「ああ、こんなところでどうした?今は全体訓練中ではなかったか?」
すると男は気まずそうな顔をした
「実はさっき誤って訓練相手に怪我をさせてしまって・・・」
なるほど
「そんなに酷い怪我なのか?」
「いえ、怪我事態は大した事ないのですが、ちょっと当たり所が悪かったみたいで・・・」
「それで?」
「出血が止まるまで動けないから、と衛生班から言われまして」
「雑用か」
全く、注意力が足りてないからそんな事に・・・
「はい、そうです」
「理由は分かった、だったら早くそれを終わらせてこい」
「はっはい!失礼します」
男はそのまま駆け足で消えていった
「ふう、どうやら怪しまれずに済んだみたいだな」
そう、隊員にの存在がばれていないのはこの事があった為だ
夜はが寝ていたから問題は無かったが、起きてしまった時に他の隊員に知られてしまっては何が起こるか分からない
其の為急遽訓練にしたのだ
今思えば本当に良かったと思う
下手にばれたりすれば大変である
そういえばはこれからどうするつもりなのだろうか・・・
どこかの誰かと違って彼女は此処には絶対に居たがらないだろう
と、すると近くの街に住める様にするか?
それとも本国まで戻って彼女の住む土地を探そうか・・・
まあ決めるのは彼女自身だから僕が考えてもそうしようもないな
さて、一通り詰め終わったし戻るとするか
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「、入るよ」
「あっ、お帰りなさい」
は座っていたベッドから立ち上がり僕の方まで来た
「一通り持ってきてみたけど足りないものがあったら言ってくれ」
手に持っていた荷物を彼女に渡した
「じゃぁ僕は一旦訓練を見にてくるから・・・そうだな1時間後戻ってくるよ」
「うん、分かった。いってらっしゃい」
「ああ、行ってくるよ」
がうなずいたのを確認し訓練場へと向かった
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「あっ、イオス隊長!」
訓練場に着いて一番に僕に気がついたのはさっきの隊員だった
「君か、どうだ相手の血は止まったのか?」
「はい、今は少し貧血らしく向うで休んでいます」
「そうか、それにしても少し気が緩んでいるな」
「すっすいません!」
そう言うと彼は背筋を伸ばした
やれやれ・・・
「ところで隊長、先ほどはあんな所で何していたのですか?」
こいつちゃんと覚えていたのか!
「ああ、また近々街に偵察班を向かわせようと思ってな、その準備を少ししてたんだ」
焦りを顔に出さぬよう平常を装い言う
「そうでしたか。そんなの誰かに命令すれば良かったじゃないですか」
「ほぉ・・・それはサボりたい口実か?」
「ちっ違いますって隊長、じゃあ訓練に戻ります!!」
と、言って彼は駆け足で戻って行った
図星だったのか・・・
それから隊員達を適度に指摘しつつ見回りをした
そろそろ時間か・・・再びテントへと足を向かわせた
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「?着替えは終わったかい?」
念のため確認をしておく
「うん、終わってる」
「じゃあ入るよ」
そこには当然着替え終わった彼女、いや彼がいた
「おかしい所とかあります?」
黒い髪に黒い服は彼女に似合っていた
「いや特に大丈夫そうだな。ああでも少し細すぎる気がするな」
「やっぱり無理があるのか・・・」
少し眉を下げ沈んだ顔をする
「これ位なら中に1枚多く服を着るとか、長めの団服でも着れば大丈夫だろう」
「なら良かった」
ほっと胸を撫で下ろした後彼女の目つきが変わった
「じゃあ早く行きましょう」
「ああ案内するよ」
その目は決意に満ちていた
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☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆
前回の次回予告と若干内容が違ってしまいました;
本当は夢主の心境も入れたかったのですが・・・
思っていた以上に長くなってしましました;
今回ちらっと出てきた何処かの誰かは時期分かります。
次回予告→ルヴァイドとの面談?夢主の決意の意味とは?
18.10・15