帰り道の話
| の所へ入りびたるようになってしばらくが過ぎた。 と話すことは会わなかった数日間の出来事や思いついたことなど日によって違いはあるものの、大体……というか毎回俺から話をふっている。 「ねえ。前から気になっていたことがあるんだけど」 「なんだ?」 「ほら、俺が初めてここに来た日にが帰り道を用意してくれたよね?」 「あぁ…そういえばそうだな」 てっきり忘れていると思ってたのでがあの日のことを覚えてくれていたのがちょっと嬉しかった。 「あれさ、もし途中で俺がふり返っていたらどうなっていたの?」 「喰われてたぞ」 「へー。そっか………え?俺食べられていたかもってこと?」 「幸村精市の背後にはぴったりとライトとレフトがついていてな。ふり返ったら喰ってもいいと命令してあった」 ようやくあの嫌な感じの正体がわかり、あの時ふり返らないでよかったと心底思った。 「どうした幸村精市。顔色が悪いぞ?」 口元をにっとあげて笑うを見て、の言いつけは絶対に守ろうと決めた。 |