父からの話は私の思っていた以上の内容だった

7年間私に与えられた自由という権利は思っていた以上に私の気分は軽くなる

たとえ行き着く先が変わらずとも暫くは普通の生活が出来る・・・

この7年間の選択は私の自由なのだ


それにしても・・・父のあの顔、一族の話を少ししただけであれだ

ほんの一瞬だったがハッキリと見た

あれはそう恐怖、私へと向けられる恐怖だ

見た感じでは威厳溢れる父であろうが内心は私に怯えている

それは父だけでなく母、そして一族全体に言える事である



家直系の血の長女、それが意味するもの

それは・・・人魚〔セイレーン〕である

直系の長女のみが人魚として生まれるのがこの一族

しかもただの人魚ではない。の人魚は水の統治者の位を継ぐ

当然その力は強く、魔法使いはもちろん、眷属の者達であっても大して変わりはしない

一般人など論外である

それ故に恐れるのだ


何故の一族が継ぐ事になったかは確か物語で読んだ気がする




私は数十年ぶりに生まれた直系の女、先代は父の祖母だったらしい

幼い頃から一族の何たるかを教え込まれ、様々な事も習ってきた

魔法だってそうだ、呪文らしい呪文は使った事はないが知識としてなら沢山知っている


まさかこんな事が起こるなんて夢にも思わなかった

だって私は一生をこの家で過ごすと思っていたから・・・

もっと沢山のものをこの目で見てみたかった

その願いがもう直ぐ現実となるのだ



「うふふ・・・」



ああなんて楽しみなのかしら



人であるけど人間ではない、それが私

どうせ未来〔さき〕が決まっているのなら・・・


それまでは精々抗ってみましょうか―――



「ねぇ?どんな世界を見せてくれる?」



少女の囁く声を聞く者はいなかった・・・


 

 

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