「ここがイギリスのダイアゴン横丁じゃ。」


移動キー…最悪だ。なんて嫌な浮遊感…


「Ms.?大丈夫かのう?」

「はい、生きてます。一応…。」


先生が心配そうに顔を見てきたので私は顔を上げた


「うわぁ。」


その目に飛び込んできたのは人・人・人


「凄い・・・」

「そうじゃろ」


ダイアゴン横丁(確かそう言ったはず)は人で溢れかえっていた

所狭しと建ち並ぶ見たことも無い様な建物、きっとこれが店という物なのだろう

そこで買い物を楽しんでいる様に見える家族・恋人・友人

その光景は私にとって、とても衝撃的だった


「これが外の世界・・・」

「素晴らしいじゃろう?」

「はい、何だかとても眩しいです。」

「君もここで生きるのじゃ。だから楽しみなさい、この限りある時を・・・」

「・・・はい、先生。」


私は今どんな表情(かお)をしているのだろうか?

でも確かなのはとても嬉しいという気持ちだった


「慣れない環境で疲れておるだろう。何より時差もある。」

「そういえばもう夜ですね。」


店の灯りのせいで今一つ分からなかったが、空には星が輝いていた

本当に時差なのね


「わしは2日間一緒に居るから今日はMs.の泊まる所へと行くとするかの。」

「はい、先生。」


私は歩き出す先生の後を追った




―**--**--**--**--**--**--**--**--**―




「ここじゃよ。」


先生が止まった店には何やら英語で書かれた文字が見えた


Public House Leak Pot


何て書いてあるかさっぱり分からない・・・

そんな事を思っていたら先生は店内へと入って行ってしまった

慌てて後を追いかける


先生は店員らしき人と話していた

因みに内容はやっぱり英語なの全く分からない

これは思っている以上に早く翻訳魔法をかけて頂かないと・・・


「Ms.、部屋はこっちじゃよ。」

「あっ、はい、先生。」



着いた部屋は日本とはまるで違う見た目の部屋だった

小物から窓の形、そして隅に置いてあるこれがベッドだろう

広さは日本にある私の部屋よりも少し狭い位だろうか


「ここがMs.の部屋じゃ、わしの部屋は隣りにある。」

「ここを1人でですか?」

「そうじゃとも、何かあるのかね?」

「いえ、あの私お金とか持っていませんし、どうしようかと・・・」


私はこの時初めてお金が無い時の気持ちを知った

普段からお金を使わない生活の私にはあり得ない事だったからだ


「気にする事は無い。少しでも使わないとすぐ金庫がいっぱいになってしまってのう。」

「ですが・・・」

「年寄りの我が侭だと思って聞いてくれんかのう?」

「・・・はい、有難う御座います。」


ここまで言われてしまうと断る方が失礼な気がして私は先生の好意に甘えた


「まだ眠れんじゃろうから荷物を置いたら、わしの部屋まで来なさい。話をしてあげよう。」

「本当ですか!有難う御座います!」


この言葉は何よりも嬉しかった

自分でも舞い上がっているのがよくわかる


「では仕度をしたら伺います。」

「ああ、待っているからいつでもおいで。」

「はい、先生。」


そして先生は出て行った


「荷物は整理した方がいいかしら?」


私の事だからきっと朝方まで話を聞き続けてしまうかもしれない

明日慌てない為にも寝間着と明日の服は用意しておこう








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☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆

この話で夢主がはい、先生と言った回数…4回
ダンブルドアしか出てこないよ…あと何話こんな状態が続くのだろうか…

06・10・03