コンコンと隣の部屋の扉を叩いた
「お入り」
「失礼します」
入った部屋は私の居る部屋と余り変わりはなかった
「よく来たのう、さあその椅子に座りなさい」
先生はそう言うと魔法で椅子を素早く動かした
「はい、先生」
「Ms.は紅茶は飲めるかね?」
「あの、えっと…」
正直とても悩む
の家では一通り、いやそれ以上の礼儀作法は教わってきた
それと同時に当主としてもあり方もまた教わってきた
その中には”それが苦手なものであっても人前では見せないこと、弱点を一つでも握られるだけで此方が不利になることは沢山ある”と、教えられた
こんな事さえ”家”に気にかけなければならないほど私は”家”の掟に縛られている事を知った
「Ms.。悩んでいるのかね?」
「はい…」
「家というのはその者を守るにあたってはとても有利にであろう。しかし時にそれは自身をも縛り付けるとても強力な鎖となる」
鎖…その言葉が音を立てて絡みつく気がした
「しかしじゃ、Ms.。お主は今”家”という鎖から自由になる事を許されておる。少しずつで良い、本当の自分を探したらどうじゃのう?」
「本当の自分ですか?」
「そうじゃ、もちろん誰にでも隠しておきたい事などあるじゃろうが、
一人でも本当の自分を出せる相手がいるというのはそれだけで支えられたりするものじゃ」
「でも先生、きっと私の事を知ったら皆怯えます…」
そう、今までずっとそうだったから…
「確かにお主の魔力は大人でも適う者はほんの一握りじゃろう。もちろんその力を怖がる者も少なくはない」
その言葉に何故か嘆く自分がいた
「しかしのう、わしは怖くなどない。何故なら目の前のお主はその力の使い方を間違ったりはしないと信じておるからのう」
「先生…」
先生はとても穏やかに笑っていた
その言葉は私が11年間で欲しがっていた言葉だったのかもしれない
「試しにMs.、その先生と言うのは今は止めてみてはみないかのう?」
「え?」
「わしらに今一番必要なのは互いを信用すると言うことじゃ。なのにいつまでも他人行儀のようじゃちと寂しいと思わんかね?」
真剣に言ってくるこの言葉に私は逆らえなかった
「…はい、じゃっじゃあ叔父様で」
こんなにも大人の、いや人間の言葉を受け入れたのは初めてだと思う
「では叔父様もMs.なんて止めてくださいな」
「ほっほっほ、ではわしもと呼ぶかのう」
「はいっ叔父様!」
それは鎖がほんの少し外れた瞬間
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「で、飲み物はどうするのかね?」
「えっと…牛乳で結構です」
「ちなみに紅茶の他に駄目な物はあるかの?」
「…珈琲が駄目です」
何だかとても恥ずかしくなってきた
「何恥ずかしがる事ではない」
しっかり考えていたことが分かったらしい
「あっ…叔父様私忘れていました」
「何じゃねいったい?」
「翻訳魔法お願いします」
「「…………」」
「ほっほっほっ、それはまた明日じゃ」
「えっ」
「安心せい、逃げたりはせんよ」
忘れてたんだわっ叔父様絶対忘れていたんだわ!
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☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆
何か性格変わった気がする…
とりあえず先生と仲良く基とりあえず信用してみましょうの回
やっと5話ですか…あと半分早く夢らしい夢を書きたいです(切実)
06.12.04