「そうえいば、さっきの店に同じ歳の子がおったじゃろ」
「はい、彼女もホグワーツに入学するみたいです」
「ほぉ、よっかったのう。さっそく知り合いができて」
「そうですね」
笑って言ったはいいものの良かったなんて微塵も思っていなかった
同い年の子と話すのは初めてだったけれど、コレといったものは特に感じなかった
人間と付き合ったところで煩わしいだけ。彼らかから得られるものはほんの僅かでしかないだろう
「さて次は杖を買いに行こうかの」
「はいおじ様」
そう、どうせ相容れぬ存在ならばこれ以上考えるのはよそう
また…なんてありえないのだから
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歩きながら周りを見ると様々な店が並んでいる
おじ様が帰ってしまったらダイアゴン横丁を見て周るのもいいかもしれない
なんてことを考えていたらおじ様が立ち止まった
どうやらここが杖の店らしい
『オリバンダーの店〜紀元前382年創業高級杖メーカー』と書かれていた
紀元前……
それ以上は気にせず私はおじ様に続いて店の扉を開けた
「こほっこほっ」
やけに埃っぽい店内だ
「いらっしゃいませ」
「やあオリバンダー久しぶりじゃのう」
「おおアルバス久しいな」
どうやら2人は顔見知りらしい
それもそうね
「今日はどうしたんだ?」
「今日はこの子の杖を引き取りに来たのじゃよ」
「引き取りに?……こちらのお嬢さんはの子かね?」
私は会釈をした
「あぁ、この子の杖は特注で頼んであると氏は言っていたのだが」
「それならちゃんと出来上がっている。今持ってこよう」
いったい御父様はいつ頼んだのだろう
「さてこれなんだがね。家が提供してきた材料で作ったんだがね」
家が提供した?――そうえば1年ほど前に材料を選んでいたかもしれない
「珊瑚珠に真珠の粉末軽くて振り易い」
目の前に出されたその杖はとても美しく、まるで宝石のようだった
「さあ振ってごらんなさい」
手に取った瞬間。スッと何かが全身を駆け抜けた――杖を振る
刹那
押しよせる様な水の音と共に目の前に広がるのは青く澄みきった美しい世界だった
色とりどりの魚が泳ぎ、私はその中をふわふわと浮かんでいる
海は見たことはないけれど、これが`海´というのは分かった
私の中がそう告げていたから
そして徐々に水が引いてゆき、景色も元の店へと戻っていった
確かに水の中にいたのだがどこも濡れてはいなかった
「すっ素晴らしい!!まさか記憶を視ることができるとは!!」
「記憶……ですか?」
「ああ、あれはその杖に使われている珊瑚の記憶だよ」
「あれがこの杖の記憶なんですか?」
「そうだとも!本当に素晴らしい!とても美しいものを見せてもらったよ。ありがとう」
オリバンダー氏はとても嬉しそうだった
「、わしも礼を言おうかのう。とても素晴らしかった。ありがとう」
おじ様もそう言って微笑んだ
「その杖はとてもあなたのことを気に入ったようだ。あなたは素晴らしい魔女となるだろう」
「ありがとうございます」
まだ先ほどの光景が抜け切れていない私はほとんど空返事でしか話していなかった
そうなってしまうほど、あの光景は素晴らしかった
あれが海なんだ―――
「それでオリバンダー代金はいくらかね?」
「代金は15ガリオンだ。少し加工が難しくてね」
「では15ガリオンじゃ」
そう言っておじ様は自分の財布からお金を支払った
……払ったですって?
「おじ様!」
「何じゃね突然大きな声を出して」
「何じゃね?ではありません。お金どうしておじ様が払っているのですか!」
「それはがお金を持っていないからじゃよ?」
「確かに今私は持っていませんが、そもそも銀行へ私はまだ行っておりません!!」
「そうだったかの?」
「そうです!とぼけないで下さい!」
何か忘れていると思った
買い物をするにはお金が必要で、なぜそれがないかというと答えは簡単
おじ様が銀行へ連れて行ってくださらないからだ
「何もそこまで怒ることもなかろうに」
オリバンダーも驚いておると言われ彼を見ると確かに驚いていたようだ
目を丸くして私を見ている
「大人しいお嬢さんかと思えばしっかりしている」
「とにかくおじ様、次は銀行へ参りましょう」
「でもの、銀行の鍵が「父から預かったのを私は見ておりましたから」
「なんじゃ見ておったのか」
「はい、しかとこの目で」
その後なんとか銀行へ行くとを承諾させ、私達はオリバンダーの店を後にした
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☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆
うーん、やっぱり夢主性格変わってる……
もうこれはあれです。彼女自身の成長の表れという形にしてくださいorz
もっと精進しなければなりませんね
07.12.02