翌朝、例の待ち合わせ場所に先に着いたのはだった
事は今の所順調に進んでいる。こうもあっさりしていると何か物足りない気もする
そして何よりこんな形で木の葉に行くことになるなんてな……
物思いにふけっていると、こちらに向ってくる馬の足音が聞こえた
目を凝らすとあの男だった
そしては男の下へと駆け寄った
「お早うございます!!」
「よっ、朝から元気だなあ」
「はい!もうすぐ母の病気を治せるかと思うと嬉しくて!」
「そうだろうな」
その無邪気な笑顔に隠れている真意を男が知る術は無い
「到着は明日の午前中の予定だ」
それはここから木の葉までの距離の長さを物語っていた
「さあ早く乗んな!出発するぞ」
「はい!よろしくお願いします!」
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「ほう、じゃあはあの宿場町から割りと近い所に住んでいるのか」
「そうなんです。だから毎日合間を縫ってあの町に行って木の葉まで行く方を探していたんです」
そんな世間話をしながら男とは途中で休憩をとりつつ木の葉へと向う
日も徐々に落ち、次第に周囲が暗くなる
そして男が馬を止めた
「よし、この辺で寝るぞ」
「え?でもこんな所なんかで……」
「ははっ、なーに心配すんな。ここらは里も近いから下手に盗賊とかは手が出せないんだよ」
「本当に大丈夫なんですか?」
「俺を信じろよ」
男は自信たっぷりにに言い聞かせた
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男も寝た頃だった
「俺は確かに言ったぞ……大丈夫かと……」
月光に照らされたクナイが鈍色に輝いた
一閃――
男は音もなく息絶えた
「さて、いろいろ細工をしないとな」
まずは貴金属を処分する為に影分身を作る
「これを全部処分してこい。足はつけるなよ」
「了解」
そして積荷を持って影分身達は霧散していった
―馬はどうするか…盗賊の犯行と思わせるなら馬は…
「やはり殺すか」
馬の側に近寄ると、ピクっと反応し目を覚ます
「悪く思うなよ。後々面倒になるからこうするんだ」
血飛沫が舞った
ここからの作業は急がなくては……
そしては素早く印を組んだ
”火遁豪火球の術”
辺り一面が火の海となり燃え上がる
その中に凶器であるクナイを投げ捨てた
「最後の仕上げだ」
それは忘却の術を自らにかけることだった
もちろん唯の忘却の術ではない
オリジナルの術だ
”夢幻六花の術”
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