それから2週間が過ぎた。

あれ以来彼女とは会っていない。そして当然俺の記憶も何一つ進展はなかった。

木の葉の人たちにはよくしてもらっている。

それが例え監視の役割をかねているとしても、それは一国の里としては当たり前のことだ。

俺については任務の合間などでいろいろ調べてくれているらしい。

どうやら商人の方は各地を転々とする正真正銘の旅商人だったようだ。

それ以外の情報は今のところないそうだ。

何せ皆忙しいから俺についてそこまで時間を割くわけにはいかないだろう。


しかし最近になって新たな情報が見つかった。

俺はどうやら木の葉へ行く商人を探していたらしい。

けれどもその目的はわからずじまいだった。


俺はどうして木の葉に行きたかったのだろうか?

ここ数日の頭の中はいつもそれに埋め尽くされていた。


「あー何であの子はでてこないんだぁ」


こうなれば不貞寝でもしよう。もしかしたら彼女の気まぐれで会えるかもしれない。




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「何しているのよ。そんな鳩が豆鉄砲くらったような顔して」

「いや、人間諦めが肝心なんだなと思って……」

「これ以上じらしたらあなたの口から私の情報が漏れかねないからね」


そう言って彼女はそれまでの呆れた顔を一変させた。

その鋭い視線に俺は硬直する。

そしてそれを見た彼女はふっと視線を緩め笑った。


「教えてあげる。あなたがこの木の葉に来た意味を……」


どきんと心臓が強く鳴った。


「そうね…口で説明したってわからないでしょう?ちょっとこっちへ来なさい」


俺は黙って指示に従い、彼女の前に立った。


「動かないでね」


彼女の指が俺の額へとあてられた。

その瞬間俺の頭の中を様々な映像が駆け巡っていく。

それが終わったと同時に俺は膝から崩れ落ちた。





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08.08.26