〜変わるはずの無かった日常〜




はぁはぁ・・・

光が収まり私は目の前を見る
 
そこにあったのはついさっきまで人だった者……

しかし今ではただの人の形をした物となっていた


「あっ…いやっ、私っ私っ……」

!!」 


声の方を向くと向うからが走ってきた

急いでソレが見えぬ位置まで前に駆け出した


っ!ねぇ大丈夫!?」


は辺りを見回し呟いた


「ねぇ!あいつ等はどうしたの!?」


―やっぱり、やっぱりは裏切りなんかしない


私の頭の中はそれだけでいっぱいだった


「大丈夫、が逃げたあとあいつ等も逃げていったわ」


―大丈夫…まだ大丈夫


それでも頭に男の言葉が響いた 

が私を売ったんだと……

あれはつまりそういう意味だ


「ねぇ……」


しかし思いとは裏腹に私は口を開いていた


「どうしたのっ!?具合悪いの!?」


が…私を売ったて本当なの…?」


私に伸ばしてきたの手が止まった


?」


たまらずを見る

そして息を呑んだ

私へ真っすぐ向けられるその視線を……


「なんだ知ってたんだ」


の目すごく冷たい目をしてる

―こんなの私の知っているじゃない!


でも…この目の意味を私は知っている


―早く冗談だよって言って


「ふふっふふふ」


―いつもみたいに笑ってよ
 

「あーあ。あの男達に喋ちゃったんだ」


「うそ……だよね?」


声が震えてうまく喋れない


―嫌だ、そんなの信じない


「私が嘘を付くの苦手なの知ってるでしょう?」


が笑った


「ホントだよ



その瞬間私の中で何かが音を立てて崩れてゆく感じがした…


…どうして……?」


「どうして?あはははっ、よくそんなこと聞けるね。いいよ、教えてあげる。簡単なことだよ」


そう言うと私の耳元まできて呟いた。


「私はね、あなたのことが憎くて憎くて仕方が無いからだよ」


何も言えなかった


「これでもう用は済んだから、私は人が来ないうちに帰るね」


私はそこに座り込むことしかできなかった


「それじゃぁ、さようなら」


「ねぇ待ってぇ…待って…ねぇ…」


―イカナイデ


ー!!!」




―**--**--**--**--**--**--**--**--**―





私は走ってた

ただ闇雲にまるですべての事を忘れるかのように


「ちょっと其処の君!」


突然の声に足を止めると其処には警官がいた


「そんな格好でどうしたんだ!」


慌てて制服を見るとワイシャツは破られ下着が見えそうになっていた


思い出すのは先ほどの出来事

恐怖で体が震え上がる

そう、男の手が顔が声が


「なっ何でもないです!!」


そう言って直ぐ様走り出す


「おい君っ!」


そんな声が聞こえたが今の私はただ走るしか無かった




―**--**--**--**--**--**--**--**--**―




どれくらいの時が経ったか分からないほど私は走っていた

そして人のいない公園でようやく足を止めた

日は大分落ちていた


っ…あの日々は全部偽物だったの?」


思い出すのは楽しかった毎日

しかしその問いに返事は無く、声がただ虚しく響き渡った

溢れ出す絶望と孤独……


―私はまた人を


恐怖が身体を駆け巡る
 

しかし涙は出なかった

いや泣けなかったのだ


目の前が真っ暗になりその場に崩れる


「私が何をしたとゆうの?私はっ!私はただっ!」


―普通が欲しかっただけなのに


「これから私にどうしろって言うの!!」


叫び考えたが答えは見つからない・・・・


「要らない、私なんてもぅ要らないっ!こんな…こんな世界に私のいる必要なんて!!」


『―いで』

「え?」

『じゃぁおいで───』

「何、この声・・・」

『いこうあの場所へ』


その声が聞こえた後、先ほどとは違うまばゆい光が辺りを包んだ……


『もう一度あの場所へ―――』


私の意識はなくなっていった。

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☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆あとがき☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆

もう二年以上前に書いたこの連載
長い間放置していましたが、この度大修正しました。
話の大筋は変わってはいませんが、細部がかなり変更になりました。
そしてうっかり後書も消してしまった為今に至ります;
憂鬱な内容ですが、読んでくださりありがとうございます。

08.02.18 改定